★report★名古屋市博物館『レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展』

February 2, 2018

 

後世に絶大な影響を与えたレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティ。

16世紀初頭、ふたりはシニョーリア宮殿大評議会広間の壁画装飾を託されました。レオナルドは「アンギアーリの戦い」を、ミケランジェロは「カッシナの戦い」を主題として制作にのぞみますが、残念ながら壁画は未完成に終わります。天才ふたりの大壁画構想。その謎と魅力に迫り、競演の実現を目指す展覧会がいま、名古屋市博物館で開催されています。

 

 

『レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展』、足を踏みいれてまず迎えてくれたのはダヴィデ(頭部)でした!そこにはない身体が合わさると、全長4メートルにも及ぶとか。その頭部が手の届きそうな高さで入り口に構えられると、インパクト大です。

ダヴィデ像といえば、フィレンツェのシンボルとしても有名ですよね。美しい街並みが一望できるというミケランジェロ広場には、いつかぜひとも行ってみたい。

 

壁画の主題に選ばれた戦争は、いずれもフィレンツェが勝利した栄光の戦闘とのこと。壁画が計画された当時のフィレンツェが、ずらりと並ぶ関連人物の肖像画やメダルを通して、紹介されていきます。

 

 

レオナルドが描く戦闘図「アンギアーリの戦い」に関する作品や資料はとにかく盛りだくさん!メモ魔だったと言わしめるだけあって、多くの手稿が並んでいます。折り重なる人と馬、うねるような絡み合いが、立体復元彫刻により三次元で楽しむこともできます。渦を巻く勢いの馬の尾が、いまにも動き出しそうな雰囲気に拍車をかけていて、印象的でした。

 

競演する《カッシナの戦い》で描かれるのは、裸体の群像。水浴び中に奇襲される場面を選ぶってなかなかなさそうですが…そんな場面だからこそみえてくる兵士の肉体美には、つい魅入ってしまいます。ミケランジェロの描く理想の肉体は、いつみても惚れぼれしますね。

 

失われたはずの壁画が500年の時を超えてならびあう、なんて聞くとわくわくしてきませんか?

原作は失われ、板絵作品による実現ではありますが、起こり得たかもしれない未来を示唆してくれています。本展のアプローチと重ねて、自分なりに完成した壁画を思い描くのもおもしろいかも。未完ならではの楽しみかたがあります。

 

 

進んでいくと、同時開催されている「天才ダ・ヴィンチのひみつ」コーナーへ。

彼の言葉が壁のいたるところに貼りつけられ、彼の構想するさまざまな再現模型が並ぶ空間は、まるで天才の頭のなかを覗いているかのよう。自転車や船、飛行機と並ぶと、ただただ「すごい」と圧倒されるばかりでしたが、音楽好きのレオナルドは自動で演奏する太鼓なんてのも考えていたそうで。茶目っ気もある、なんだか最後まで憎めないお人でした。

 

 

 

イタリア美術史上の一大エピソードにふれられる本展は3月25日(日)まで。

まだの方はぜひ足を運んでみてください。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展』

開催期間:3月25日(日)まで

会場:名古屋市博物館

展覧会HP:http://www.chunichi.co.jp/event/davinci/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

Please reload

​カテゴリー
最新記事
Please reload

アーカイブ
Please reload

Copyright©winkey Co.,Ltd.All rights reserved​

  • Twitter Square