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損保ジャパン日本興亜美術館「吉田 博展」開催中!


現在、新宿・東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「吉田 博展」に行ってきました!この展覧会は全国で巡回してきたものですが、やはり夏に観ることができるのは格別なのでは、と感じました。

明治から昭和にかけて活躍した風景画家・吉田博。油彩や水彩など、数多くの吉田作品の中でも、木版画作品はまるで現代のマンガやアニメーションの背景画のようにも見え、とても昔の人とは思えません!

夏になると、ジブリ映画が見たくなったり、夏独自の輝きや切なさを感じたりする方はきっと多いと思います。会場では、そんな日本人なら誰もが心の中に持っている風景が並んでいました。

もちろん夏の風景だけではないのですが、日本人が夏に感じる、憧れや輝きのようなものが特に印象的。山頂から見た雲のスケッチも目の前で動き出して、版画作品は鳥肌が立つほど鮮やかで美しかったです。

その“透明感”とも言える輝きはまるで山の天然水みたいです。 天然水を持ち帰って、家のコップに入れて飲むことはできますが、やっぱり山に流れている水を手ですくう時の冷たさや、日を浴びてキラキラする輝きはその場でしか味わえません。

それと同じように、吉田作品も実際に本物を見ないと、その輝きはわからなかったなぁと感じました。

誰もの記憶の中にある、風、空、匂い、光。そんな風景を映画や旅行以外でも感じられるんだ、と知った展覧会でした。

この夏、まだご覧になっていない方にはぜひ足を運んでもらいたいです。

※展覧会については、5月20日発行号の「FLYING POSTMAN PRESS」関東版にも掲載していました。

生誕140年 吉田博展 山と水の風景 8月27日(日)まで 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(新宿駅西口より徒歩5分) 公式HP:http://www.sjnk-museum.org

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