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東京都写真美術館『世界報道写真展 2017』

オランダで毎年開かれる「世界報道写真コンテスト」。世界中の応募の中から選ばれた受賞作品を集めた「世界報道写真展2017」が東京都写真美術館で開催中です。

各国で総計400万人が足を運ぶ世界最大規模の写真展。

プロの報道カメラマン達が鋭い視線で捉えた、同じ時代を生きる人々の普段目にすることができないような現実は、ときに美しくときに激しく見る人の心に迫ります。

家を追われた女の子、血まみれの弁護士、鮮やかなスポーツの瞬間、美しいアフリカの夜……。報道写真展の作品を見ていると、世界には知らない現実があまりにも多いことを痛感し、

それでも、自分にとって馴染みのないこの現実が、そこに写し出されている人々にとっては日常なのだということを不思議に感じます。

彼らは日常の渦中にいて、それがどんな世界で、周りの人が何を感じ、自分がどんな状況にいるのかを理解してないことの方が多いのかもしれません。

そんな一枚一枚を見ていると、ふと、何気ない自分の日常もきっと複雑で特別な一瞬を重ねているんだろうな、と感じます。

会場では「世界の日常」と「自分の日常が」交わります。そのどちらも、私たちが生きている「今」のかけがえのない一瞬であることに変わりはありません。

そこにある悲しみも喜びも全てが紛れもない現実。

報道写真展は私たちがその現実の中で、世界中の人と同時に「今」を生きているのだと強く実感させてくれます。

世界報道写真展<東京展>は8月6日(日)まで開催中です。

また、6月20日発行の関東版「FLYING POSTMAN PRESS」でも本展の見所を掲載しているので合わせてチェックしてみてくださいね。

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